日本のトイレの技術といえば、今や世界でも最先端です。
もともと和式便器だった日本で、洋式便器がどの様に普及して進化をしてきたかについてご紹介したいと思います。
●洋式便器の歴史
日本で初めて洋式便器を国産化したのはTOTOで、1914年(100年以上前)のことです。
はじめは帝国議会議事堂や高級ホテルなどに設置されていた程度で、まだまだ和式が主流でした。
その後、1960年代に大都市圏で建設された公団住宅に洋式便器が標準装備された事をきっかけに段々と日本人の生活になじんでいき、1977年にやっと洋式便器と和式便器の出荷台数が逆転しました。
●便器の進化
初期のタイプにはタンクの水を大と小で切り替えるレバーはついていましたが、1回の大で使用する水は約20Lでした。
その後、1976年に「節水便器」が登場。大の洗浄で1回13Lにまで落とす事が出来ました。
そして現在、大で4.8L、小で3.6Lの超節水となりました。
便器の進化は、いかに少ない水で流す事が出来るかの、流し方の改良の進化と言えます。
●便座の進化
今ではどこに行っても当たり前にある「ウォシュレット」をはじめて国産化したのもTOTOです。
(ちなみに、温水洗浄機能のついた便座がウォシュレットと呼ばれていますが、ウォシュレットとはTOTOの販売する温水洗浄機能つき便座の商品名です。)
元はアメリカで医療用に発明されたものでしたが、TOTOが輸入してこれを基に日本人向けに開発したものがウォシュレットです。
●現在のトイレ
洋便器が日本で国産化されてから100年。進化を続けてきたトイレは、現在どの様なものがあるのでしょうか。
・超節水のトイレ
・フチの無い形状の便器
・タンクレスのトイレ
・使うときだけ素早く温める便座
・便座と便フタのオート開閉機能
・節電機能
・脱臭機能
・除菌機能
など
もちろんTOTOだけではなく、各メーカーが研究を重ね商品開発をしています。
各メーカーの特徴や、トイレをリフォームする時のポイントなどはまた別の記事でご紹介したいと思います。