浴室のタイプは、大きく分けて「在来工法」と「ユニットバス」の2つがあります。
「在来工法」とは古くから日本で行われているお風呂場の建築方法です。
一方「ユニットバス」とはシステムバスとも言い、あらかじめ工場で浴槽や天井・壁・床などをパーツごとに製造し、搬入後に現場で組み立てて設置するバスルームのことです。
※浴室の中にトイレがあるのは2点ユニットバス、浴室の中にトイレと洗面台があるのは3点ユニットバスと呼ばれます。
●ユニットバスのメリット
ユニットバスには、「工期が短い」「水漏れのリスクが低い」などのメリットがあります。
工場で製造されたパーツを現場で組み立てるので、短い工期でリフォーム工事が出来ます。工期が短いということは人件費が抑えられる為、リフォーム費用を抑える事にも繋がります。
また、浴室から水漏れが発生した場合、集合住宅であれば下の階の住戸まで被害が出てしまうことがある為、浴槽・床・天井のつなぎ目部分が一体化された防水性の優れたユニットバスは現在多くのマンションで採用されています。
●ユニットバスのサイズ
ユニットバスのサイズは10cm単位で表示され、1216、1616、1620…などと呼ばれます。
これは浴室の内側の幅と奥行きを略したもので、全メーカーで共通している表記の仕方です。
(120cm×160cmの場合は1216と表現されます。)
浴室の内側の寸法なので、浴室内から測ることが可能です。
マンションのユニットバスの代表的なサイズをご紹介します。
サイズ | 浴室内寸(浴槽の長さ×幅) |
1116サイズ | 110cm×160cm |
1216サイズ | 120cm×160cm |
1218サイズ | 120cm×180cm |
1317サイズ | 130cm×170cm |
1318サイズ | 130cm×180cm |
1416サイズ | 140cm×160cm |
1418サイズ | 140cm×180cm |
1616サイズ | 160cm×160cm |
1620サイズ | 160cm×200cm |
マンションリフォームの場合、基本的には現在の浴室と同じサイズへのリフォームとなる場合が多いのですが、
上記のサイズは「浴室内側の寸法」である為、浴室の外側にスペースがあればサイズアップが出来る事もあります。
また、壁を移動して隣接する洗面室やその他の部屋を狭くして浴室を大きくする方法もあります。
●マンションリフォーム向けのユニットバス
先程から「マンションのユニットバス」と言っていますが、ユニットバスには戸建て用とマンション用があります。
なぜ、戸建て用とマンション用に分類されているかと言うと…
戸建てとマンションでは天井の高さが違うと言う事と、浴室のサイズが違うと言う理由からです。
マンションリフォーム向けのユニットバスは、さまざまなマンションの規格に合わせられるよう、戸建て用のユニットバスよりサイズバリエーションが豊富です。また、床下と天井の高さが低くつくられているという特徴があります。
機能面については戸建て用とマンション用での違いはほとんどありません。